簿記3級の初学者が陥りがちな罠7選

こんにちは、はるです。
簿記3級は「お金の流れを読み解くスキル」を身につけるための第一歩ですが、初めて学ぶ内容も多く、つまずきやすいポイントもたくさんあります。
ここでは、筆者の体験談も含む独断と偏見で、初学者が陥りがちな「罠」を7つご紹介します。最後の方には罠にハマらないための対策もありますので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです!
それでは早速、見ていきましょう。
第7位:「1週間でいける!」と甘く見て開始が遅れる

これ、ありますねぇ〜w

え、そんなに…?

「簿記3級くらい余裕っしょ」と始める前に謎の自信を持つ人、多発。
筆者的に原因は、簿記3級の合格率にあるんじゃないかと思ってます。
回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
168(2024.11.17) | 22,922名 | 19,588名 | 5,785名 | 29.5% |
167(2024.6.9) | 24,497名 | 20,927名 | 8,520名 | 40.7% |
166(2024.2.25) | 28,565名 | 23,977名 | 8,706名 | 36.3% |
165(2023.11.19) | 30,387名 | 25,727名 | 8,653名 | 33.6% |
164(2023.6.11) | 31,818名 | 26,757名 | 9,107名 | 34.0% |
163(2023.2.26) | 37,493名 | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
統一試験の簿記3級受験者データを見ると、合格率は30%を超える回が多いです。
また、一般に独学でも十分合格可能と言われていることから、資格試験の中では比較的簡単に合格が狙えるレベルです。
そのため、「直前に本気出したら行けるっしょw」とナメて掛かる受験者も多いのではないでしょうか?
最初のイメージよりも難解なことに気付くも、試験までの時間が足らずゲームオーバーに…。
1週間でいけると思ったんだけど、勉強開始3日目にして進捗ゼロ…

そのペースだと、試験日に参考書の目次を読んで終わるよ!

第6位:テキストを全部読もうとして挫折

これもありますねぇ〜w

とりあえず買った参考書を片手に冒頭から読み始める。
しかし、やる気が満ちていたのも束の間。
「仕訳…?精算表?」といったように、普段の生活では見慣れない言葉が頻出。
さらには数字のオンパレードでなんとなく分かった気になって読み進める人が続出します。
50ページくらい読んだんだけど、全然頭に入らない!

テキスト読むだけならマンガ読んだ方が楽しいよ!

第5位:最小限のコスパ・タイパで受かろうとしがち

も、もうやめて…ライフはとっくに0よ…

なぜか簿記3級の試験に対して、最小限の労力で受かろうとしがち。
筆者的にこちらの原因を考えると、「簿記3級はコスパ最強の資格!」と言われているからなんじゃないかと思ってます。
「コスパ最強の資格!」という言葉に引きずられて、なぜか時間もお金も掛けずに資格を取ろうとしてしまう…。(体験談)
ランキング9位の「1周間前に勉強はじめがち」と通じますが、最小限の努力で合格を狙いすぎて痛い目を見る人も多いのではないでしょうか。
コスパ最強!=手を抜いても受かる、じゃないです。
ちゃんとやらないと、ちゃんと落ちるので気を付けましょう。
よい子はマネしないでね!!!

第4位:「電卓なんて使わないで解けるでしょ?」と思いがち


スマホとか家にあった電卓で代用してた人、怒らないんで正直に手を上げてください。

学級教室!?

特にテキスト序盤は概念の説明が多いため、簡単な数字で表現されることが多いです。
しかし、「計算くらい自分でできる」というのは大きな間違い。
簿記では電卓が必須アイテムなのに、電卓を軽視して「計算くらい手でやるわ!」と意気込むものの、試験で電卓なしは地獄そのもの。
電卓を使いこなすのも簿記で求められるスキルのひとつです。
第3位:試験の配点を知らずに重要じゃない部分に時間をかける

簿記3級の試験では、実際に配点が高いのは仕訳や試算表。
試験の合格点は70点以上なので、このラインを超えるような戦略が直前期には必要になってきます。
ところが、配点の少ない細かい部分にハマってしまい、試験時間を無駄にする人も…。
本番直前では試験の配点も意識して、重点的に勉強するのが効率的!
勉強が雑だったあの頃は意識もしなかった…

全部大事だけど、試験突破のための戦略も大事!

第2位:仕訳の「借方」「貸方」が意味不明

これはwww簿記2級を取ってもパッとは出てこないですね〜

これの暗記はそこまで重要じゃないってことかな…?

借方(左)と貸方(右)の言葉の意味が分からず、それ以降の説明が頭に入ってこないパターンが特に最初は多いです。
正直、問題を解いていく中で借方と貸方のどっちに振り分けるか覚えられるので、ここでつまづく必要は全くありません。
厳密には言葉の由来もあるのですが、簿記3級の試験合格には影響ないです。
借方は右と左どっち?なんて問題はでないよ!

番外編:周りに受かったと言って、こっそり再受験して合格する

第1位の発表の前に、番外編をご紹介。
こんなのあるの!?

あるでしょ!!!

周りに簿記3級を取ると宣言したものの結果は惜敗…。
しかし、比較的取りやすい資格に落ちたと言えず、勢いで「取れました!」という人もいるのではないでしょうか?
そんな時に思うことは「もう1回受験したら必ず受かるはず!」です。
受かってしまえば時系列なんて関係ない精神で、つじつまを合わせるように合格を果たした人も長い歴史上、ひとりくらいはいるはず…多分…。
第1位:独学で始めたけど内容が全然頭に入らない

堂々の第1位はこちら!

出来る人もいるだろうけどね。

「独学で大丈夫!」とテキストを読むだけの人、要注意ですよ〜。
何度も言いますが「簿記は技術」なので、テキストを読むだけでは太刀打ちできません。
問題演習を通して「解き方」や「電卓の使い方」を手で覚えましょう。
最終的には精算表やB/S、P/Lの貸借が自力で一致するレベルが理想的です。
罠にハマらないための処方箋

- 1ヶ月前には勉強を開始する
- 電卓をケチらない
- 手を動かして問題を解く
- 勘定科目や単語を丸暗記しない
簿記はお金の流れを適切に処理する「技術」なので、テキストを読むだけでは合格できる可能性が低いです。
本質的な考え方をしっかり理解し、財務諸表を作れるようになることが、結果的に簿記3級合格への近道になります
独学だと少し不安…という方は、通信講座がおすすめ!


筆者の合格体験談もよかったら見てね!

まとめ:さあ、油断せずに行こう
今回は簿記3級を始めたばかりの「陥りがちな罠7選」をランキングでお届けしました。
ランキングをまとめると以下の感じ。
みなさんは、いくつ当てはまりましたか?
せっかくスキルアップを目指して資格を取ろうと決意したのですから、その努力が実って合格できることを祈っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。